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執筆者の写真L'escargot Design

素材は早めにご用意を。使用できる(はずの)素材→実は使えないことも多いのです。~制作発注入門編(4)



昨年からいくつかの展示会に出展して、制作に今まであまり関わりのなかった方からご質問を受けることも多くなりました。詳しくお話ししようとするとケースバイケースなのですが、最近、“デザイナーに仕事を依頼するのが意外と敷居が高い”とか、“制作過程がよくわからなくて不安を感じる方も多い”ということをうかがいました。レスカルゴでは慣れていらっしゃらない方にはその都度ご説明していますが、このブログでも何回かに渡って大まかな話をしてみたいと思っています。今回は素材のことについて少し。

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制作がスタートする際、使える素材が既にあれば、スケジュールや予算の節約になります。 ここで言う素材というのは、例えば商品写真、イメージ写真、イラスト、図、グラフなど。見積にも影響しますので、制作がスタートする前に確認が済んでいるのがほとんどだと思いますが、早い段階でデータそのもの、実物をしっかり確認しておきたいところです。使えると思っていたものが実は使えない、ということも意外と良くあることなのです。 一番多いのが、印刷用にロゴデータや製品写真をいただいたら、WEB用のデータだったというもの。 中には、写真はホームページから取ってください、という少々投げやりな指示が来ることも。ところが、印刷ではWEBよりずっと高画質の画像を必要としますので、ホームページではそこそこ大きく扱っていても、印刷で使おうとすると豆粒くらいのサイズにしか使えない、ということがほとんど。ロゴについては解像度以外の問題もあって、WEB用の画像データは印刷用に適していません。 それからたまにあるのが、パワーポイントなどの社内文書に貼込まれた写真を「ここから取って使ってください」というもの。 これも印刷用としてはあまり期待できません。写真でなく図やグラフの場合は解像度以前に、社内用の資料には十分であっても広告や販促の制作物としてはデザイン的に差が出てしまい、結局作成し直しになることも良くあるケースです。 “写真がある”前提で話がかなり先まですすんでいたのに、最終的に「(使用できるクオリティの写真は)ない」という結論になることも。そうなると急遽撮影し直したり、写真を使わない案に考え直すなど、少々やっかいなことになってしまいます。スケジュールがズレてしまったり、撮影や新たなビジュアル作成・調達、大きな変更が発生すれば、費用の見直しも必要になります。 ここまで読んで、よくわからない、不安!という方もいらっしゃるかもしれませんが、ご心配なく。

クオリティ上の問題は制作サイドで確認できます。あとになると影響が大きくなりますので、とにかく早めに渡すようにしましょう。早い段階でわかっていれば無理のない大きさでレイアウトしたり、工夫することもできます。 画質の解像度などクオリティの件とは別に、外部に依頼して作成したものは本当に再使用して問題ないかどうかも注意が必要です。 ----- 素材が本当に使えるかどうかはケースバイケース。全体に関わることですので、早めの確認をおすすめします。詳しくはご希望のデザイナーや制作会社に個々にお尋ねになってみてください。ご依頼の際に少しでも参考になれば幸いです。 こんな感じで少しずつお話ししています。良かったらまたご覧になってください。ブログ更新はFacebookページでもお知らせしています。 レスカルゴデザインオフィス Facebookページ (ページへの「いいね!」で、更新情報をタイムラインでご覧いただけます) ----- [関連記事] 制作料金=サイズ(面積)ではないというお話   そのチラシ、誰にどこで配りますか?  資料をご用意いただく時のちょっとしたヒント。 デザイナーに直しを言いにくい!? →言っていただかないと困ることも。

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