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執筆者の写真L'escargot Design

模様替えとパンフレット制作の共通点、色の面積効果



新型コロナウイルスの感染拡大防止による自粛でお片づけブームが起きているようです。世の中の不安とは裏腹にお天気も良く過ごしやすい季節に入り、一歩すすんで模様替えをしたくなる頃かもしれません。


部屋の雰囲気を左右するものとして大きいのが、ソファーやベッドのカバー、それにカーテン。

ネットショッピングやお店のカタログで見たりして気に入った色や柄のカーテンを買い、いざ自分の部屋の窓にかけてみたら、思っていたイメージと違っていた。そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。


こういった失敗はどうして起きるのでしょうか。

色は面積によって違って見える

この印象の違いは色の面積効果と呼ばれるものから起きています。


面積を大きくすると、色はその明度や彩度が強調されてしまいます。そこで小さい面積の色見本で気に入っても、実際の大きさでみると派手すぎる、明るすぎる、そういったことが起きてしまうのです。 パンフレットやカタログでも同じ現象が起きる

この現象はパンフレットやポスター、カタログなどの色、特に背景色にも当てはまります。実際のレイアウトの背景に入れてみたときの印象は、小さなサンプルで見たときとは違います。


指示を出す時にうっかり「この色で」と色を限定してしまうと、上がってみたものを見てこんなはずじゃなかった、となりかねません。発注者と受注者双方に、余計な手間と時間がかかってしまいます。


色の見え方は面積だけでなく、他にも影響する要素があります。色の希望を出す時は、具体的なサンプルだけでなく、全体のイメージとしてどんな印象にしたいのかも、きちんと伝えることが大切です。背景色を決めるとき、指示を出すときに、気をつけなくてはいけないポイントです。

制作物の色についてはそうした効果とは別に、環境という違う要素も関わってきますので、きちんとした打ち合わせも必要です。

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※このコラムは、2020年2月4日掲載「マイベストプロ東京」藤原ユカコラムより加筆修正して移行しました。


 

レスカルゴデザインオフィス 藤原ユカはデザインや販促の専門家として専門家派遣事業に登録しています。業務案内やパンフレットをつくりたい、新商品のパッケージをつくりたい、ロゴを考えたいなどのほか、ご希望に応じて、複数のツールの使い分けやSNSの導入など、総合的なアドバイスも合わせてさせていただきます。通常のご依頼のほか、こちらもぜひご利用ください。

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