サザエさんに登場するフネさん。
着物と割烹着のスタイル、顔にしっかり描かれたほうれい線でなんとなく「高齢者」の雰囲気がありますが、アニメの公式サイトによると50ン歳となっています。ご存知の方も多いかもしれませんね。
あえて言うまでもなく、サザエさんが描かれた頃と今では、50代の印象も大きく変わりました。今、50代の有名人を検索してみると出てくるのは、たとえばRIKACOさん。とても同年代とは思えません。海外ではジュリア・ロバーツさんやニコール・キッドマンさんも。
今では一般的な認識も変わってきていますが、ただ頭ではわかっていても、たまに50代60代の捉え方、ちょっと違ってない?と思われることがあります。
特に60代。年金などの絡みもあり、確かに高齢者扱いもされ始める年齢ですが、この層は若い頃にバブルを経験した世代でもあり、実はお洒落でセンスも良く、いわゆるお年寄っぽい雰囲気なんて全くない方も多い。イメージと実際とで一番ギャップが大きい年齢層かもしれません。
アクティブシニアという言葉もあるように、活動的で気持ちも若々しい方が増えてきています。
広告や販促、あるいは商品開発でターゲットを高めの年齢で設定する時。たとえそれが「高齢者向け」の商品であっても、昔のイメージを引きずったステレオタイプ、「この年齢の人はこういうもの」という思い込みには気をつける必要があります。
また、年齢を重ねているだけに、多様な生き方からくる個人差も大きくなっていて、一つの型にはめて考えるのは無理があることも増えてくるのではないかと思います。
ただ、年齢による見え方の特徴などはやはり出てきますので、イメージやアプローチ、業界は別にして、年齢なりの配慮も必要です。とはいえ、これも過剰になるといろいろと問題が出てきます。次回はその辺について少しお話ししたいと思います。
※このコラムは、2019年8月15日掲載「マイベストプロ東京」藤原ユカコラムより加筆修正して移動しました。
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