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執筆者の写真L'escargot Design

デザイナー(制作会社)に直しを入れる時のコツをひとつ。~制作発注入門編(6)



レスカルゴ取扱説明書

直しを入れる時はレイアウトに手書きで書き入れるのが一番。

昨年からいくつかの展示会に出展して、制作に今まであまり関わりのなかった方からご質問を受けることも多くなりました。詳しくお話ししようとするとケースバイケースなのですが、最近、“デザイナーに仕事を依頼するのが意外と敷居が高い”とか、“制作過程がよくわからなくて躊躇してしまう方も多い”ということをうかがいました。レスカルゴでは慣れていらっしゃらない方にはその都度ご説明していますが、このブログでも何回かに渡って大まかな話をしてみたいと思っています。今回は直しを入れる時のコツみたいなものをちょこっと。

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デザイナーに意見を言いづらいというお話を聞き、前回、直しを入れるタイミングについて少しばかり書きました。とにかく、気になるところがあれば早めにお伝えいただきたい。でもやっぱりちょっと遠慮してしまう…という方もいらっしゃるかも。 デザイナーはデザインや制作のプロではありますが、その商品やサービスの細部や事情に関しては依頼される方のほうがプロフェッショナルです。こちらではわからないことや気づかないことも当然あります。 それにいつでも言われた通りそのまま直す訳ではないですから、(デザインの)素人が口を出しておかしくなったらどうしよう、という心配もいりません。直しておかしくなりそうな時はその旨お話して、ご相談させていただきます(もちろん、その上でやはり直すというのもありです)。 とはいえ、ご指摘の方法や経緯によっては本当におかしくなってしまう心配もなくはありません。タイミングが合わなくて直接確認できなかったり、急ぎだったり、制作にたくさんの人が関わっている場合、伝言ゲームのようになって意図が伝わらなくなってしまうことも発生します。 そこで、そんな事態をできるだけ避けるためのコツを1つ。 それは、 「なぜ直したいか」も一緒に伝えること。 「どう直したいか」に加えて「なぜ直すか」をひと言添えていただくだけで修正はかなりスムースになります。また、「なぜ」は「どのように」よりもご依頼主側の領域ですから、デザイナーに遠慮する気持も薄れるのでは。どう直すかはある程度ゆだねてみてはいかがでしょうか。 例えば「ここの文字を赤く」とだけ指示があった場合。 この場合「目立たせたい」ということも多いのですが、他にも「この部分と揃えたい」「区別したい」「コーポレートカラーなので合わせたい」…と、いろいろな理由が考えられます。なかには「赤が好き」という場合だってあります。

情報がなくて確認もできない場合は状況を見て推測するのですが、「目立たせたい」のが理由なのに、他にも赤が使われていればかえって目立たないとか、色数が多くなって全体の雰囲気を壊すかもしれません。他のリクエストと矛盾した効果が出てしまうこともあります。 「目立たせたいから赤に」という指示があれば、赤にすることでうまく効果が得られそうならそのまま直しますし、他とのバランスでおかしくなりそうな時や、他の方法がより良いと思われる時は、別のご提案ができるのです。

小さな直しだったとしても、他の箇所も一緒に直さないといけないケースも多々あります。バランスを取り、全体的の仕上がりを保つためにも、理由がわかるととても助かるのです。

 

ある程度任せたい場合はこんなふうに伝えてはいかがでしょう。

「なぜ」直したいか + 例えばこうしたら 

(例)ここは他よりも少しだけ目立たせたい + 例えば赤くするとか、枠で囲うとか あるいはこんなふうに。

↓  こう直したい + それは「なぜ」か 

(例)赤くする + 製品のイメージカラーを強調したい

 

各段階で注意点はありますが、これはどの段階でも通じるポイントです。細かい直し、事実関係の指摘などは説明は特にいりません。色、配置、大きさ、書体などレイアウトに関わること、あるいは文章表現などを変える(変えたい)指示の場合はあると良いと思います。

気になる箇所を伝える時のコツでお話ししたいことは実はもうひとつあるのですが、長くなってしまうのでまたの機会に。 -----

違う考え方のデザイナーももちろんいると思いますし、すすめ方もそれぞれ違います。詳しくはご希望のデザイナーや制作会社に個々にお尋ねになってみてください。ご依頼の際に少しでも参考になれば幸いです。 こんな感じで、少しずつお話ししていますので、良かったらまたご覧になってください。ブログ更新はFacebookページでもお知らせしています。 レスカルゴデザインオフィス Facebookページ (ページへの「いいね!」で、更新情報をタイムラインでご覧いただけます) ----- [関連記事] 制作料金=サイズ(面積)ではないというお話   そのチラシ、誰にどこで配りますか?  資料をご用意いただく時のちょっとしたヒント。

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