フェイスブックページではお知らせしていましたが、今月、11月7日〜13日に山脇ギャラリーで開催された、地球はともだち事務局主催「環境ポスター展」に参加しました。
さて、参加を決めたものの、地球という大き過ぎるテーマ。言うまでもないことですが、地球環境、人々が安全に平等に暮らせる環境、どちらも経済活動、社会情勢や仕組みが大きく関わっています。皆の意識を変えるには教育が不可欠ですし、それを実現するには貧困問題の解決も欠かせません。考えれば考えるほどなにかひとつのことに絞る気になれず、今回は最近耳にすることも多くなった国連による“持続可能な開発目標 SDGs”のポスターにすることにしました。SDGsの17の目標には、貧困や教育問題をはじめ、ジェンダー問題、都市開発、エネルギー、海洋や陸上の課題などなど、とても大切な項目が並んでいます。 2030年の実現を目標としておりもちろん日本も参加しているのですが、日本の特に政治関係のニュースを見ていると、果たして本当に目標に向かう気があるのかと首を傾げることも。ただ、世界的な流れの中、すでに企業では無視できない取組みとして重要度が増しているのも確かだと思います。プラスチックのストロー問題もいち早く対応して、好感度をあげた企業は記憶に新しいですし、これからどんどんそういう流れになって行くことを期待しています。
ところで私は商業デザイナーのせいか、こういったポスター展に参加する時、展示のための作品というより、使用目的や掲示場所を仮にでも設定しないと、なんとなくしっくり来ません。池ポス展では、チームを組んだイラストレーターさんと相談し、訪日観光客をターゲットにして、日本の日常体験を求めて来店してもらえるような、そば店のポスターを制作しました。今回は企業内で貼られるSDGsの内容を浸透させるポスターと仮定して、場がパッと明るくなるような色彩で主張しすぎない、長期間社内に貼られていても圧迫感がない仕上がりを目指しました。 ただ、すっきりとしたロビーなどに掲示されると仮定したポスターが、展示点数の多い展示会場に並んでしまうと、少々場違い感もあり、こういう場に参加するのはなかなか難しいものだと再認識。掲示される高さ=目線も想定と違ってしまって、反省点となりました。来年また参加させていただくとすると、その辺りも課題となりそうです。
環境ポスター展は2019年チャリティカレンダー展と同時開催。月ごとに一枚ずつ選んでオリジナルカレンダーができる、カレンダーバイキングも人気でした。 詳細は未定ですが、展示は来年、他の場所にも巡回されるそうです。 ●地球は友だちHP ※昨年のポスターが掲載されています。
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