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執筆者の写真L'escargot Design

誰に依頼しますか?~デザイナー選びのポイント4



個人事務所やフリーランス、デザイナーを複数抱えるデザイン事務所、デザインを扱う制作会社と一口に言っても、いろんなタイプがあります。


ネットで検索すれば依頼先はたくさん出てきますが、それだけに、いざ制作を依頼しようと思った時、数多の候補からどこに依頼したら良いのか、迷ってしまう方も多いと思います。


第一歩としては、今までどんな仕事をしてきたのか、どのジャンルに強いのか、ホームページを見たり直接問い合わせるなどして情報収集をしてみること。


この時、どういう視点でチェックすれば良いのでしょうか。


前回に引き続き、印刷物を依頼する時に、見る(聞く)べきポイントをざっくりあげてみることにします。



デザイナー選びのポイント4 プロのデザイナーですか?


…こう書くと身も蓋もない感じですが、もしかしたら、今の時代ならではの注意点。


会社か個人事業主/フリーランスかに限らず、その仕事を本当に事業として続けているかどうか。プロとしての実態や経験があるかどうか。


今欲しいものがとりあえずできればと、あまり気にしない方も多く、意外と盲点なのかもしれません。


少し前のことですが、以前作ったものを改訂して使いたいが、当時の制作者に連絡が取れなかったので…というお客様からご依頼いただいた事例がありました。安価で気軽に依頼できるクラウドソーシングのサイトで頼んだものだったようです。


同じデザイナーに頼めば少しの調整で済んだ変更内容も、結局作り直しになってしまいました。


また別のケースでは、ロゴなのにデータに汎用性がなかった、ということがありました。画像データで、印刷するには名刺に入れるサイズがやっと。色もWeb用の設定でした。


最初はそれで足りていたのですが、数年経って、いざ他の展開をしようとした時に使いものにならなかったのです。この時もデザイナーが行方不明。使えるデータをもらってください、とお願いしたのですが、連絡がつきませんでした。そんなロゴデータのつくり方を見ると、残念ながらプロだったとは思えません。


言うまでもないことですが、ロゴは一回使っておしまいではなく、何度も繰り返し使うものです。最初はWebや名刺だけで良いかもしれませんが、事業も拡大していきますから、いずれはパンフレットが必要になり、もしかしたら看板までつくるかもしれません。


こちらもトレースしてデータを作り直し、余計な費用が発生してしまいました。


1年後、2年後、3年後…、そのデザイナーに連絡がつくでしょうか。


こうしたサイトを利用するのであれば、リスクも知っておく必要があるでしょう。

安いのにはそれなりの理由があるものです。


そこから先は…


お伝えした4つのポイントはあくまで最初の入り口です。


制作は発注→仕上げ→承認の単純な1往復で終わりではなく、最終的に仕上がるまでには何度もやり取りが必要ですから、得意分野やスキルとは別に相性もあります。


これはという人(会社)が見つかり、ある程度依頼のメドがついたら、一度実際に会って実際の業務内容や対応について、直接尋ねてみることをおすすめします。


経験も見えてきますし、ネット上で公開していない制作例も見せてもらえると思います。



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※このコラムは、2019年5月26日掲載「マイベストプロ東京」藤原ユカコラムより加筆修正して移行しました。


 

レスカルゴデザインオフィス 藤原ユカはデザインや販促の専門家として専門家派遣事業に登録しています。業務案内やパンフレットをつくりたい、新商品のパッケージをつくりたい、ロゴを考えたいなどのほか、ご希望に応じて、複数のツールの使い分けやSNSの導入など、総合的なアドバイスも合わせてさせていただきます。通常のご依頼のほか、こちらもぜひご利用ください。

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