個人事務所やフリーランス、デザイナーを複数抱えるデザイン事務所、デザインを扱う制作会社と一口に言っても、いろんなタイプがあります。
ネットで検索すれば依頼先はたくさん出てきますが、それだけに、いざ制作を依頼しようと思った時、数多の候補からどこに依頼したら良いのか、迷ってしまう方も多いと思います。
第一歩としては、今までどんな仕事をしてきたのか、どのジャンルに強いのか、ホームページを見たり直接問い合わせるなどして情報収集をしてみること。
この時、どういう視点でチェックすれば良いのでしょうか。
前回に引き続き、印刷物を依頼する時に、見る(聞く)べきポイントをざっくりあげてみることにします。
デザイナー選びのポイント2 広告・販促物のデザインか、編集系のデザインか
以前は割とはっきりすみ分けていたのですが、最近は両方を扱うデザイナーも増えています。
同じように見えるかもしれませんが、この両者では視点やまとめ方が違いますし、過程も少し違ってきます。
特に広告や販促物の制作の場合、デザイン以外の要素も大きく絡んできます。
関わる人が多く、発注側の企業内だけでも異なる立場からの意見調整などが発生します。確認作業がより複雑になり、承認のプロセスも長くなります。そうした状況を想定して、スケジュール感も把握し、対応できるところであれば安心だと思います。
また、広告や販促制作では、多くの場合、ターゲットとなる顧客層が文章をなかなか読んでくれない、見てくれないのが前提で、企画や構成を練る際は、これをどう解決していくか、からスタートします。
全部を読まなくても、短時間である程度の内容がわかることに注意を払い、興味を引くことをかなり重視しています。
ところが、反対に読んでくれるのを前提にした編集系のデザインでは逆にそれがうるさい、ということになりかねません。
編集系の中でも傾向は様々です。例えば雑誌や書籍の他に企業が出しているPR誌。
同じPR誌のデザインでも、販促の色合いが強いものもあれば、書店に雑誌として並んでもおかしくないようなものもあります。
どちらも対応が可能か、どちらを得意としているか、またはその辺りのトーンの使い分けが的確かどうかも、ツールによってはポイントになります。
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※このコラムは、2019年5月26日掲載「マイベストプロ東京」藤原ユカコラムより加筆修正して移行しました。
レスカルゴデザインオフィス 藤原ユカはデザインや販促の専門家として専門家派遣事業に登録しています。業務案内やパンフレットをつくりたい、新商品のパッケージをつくりたい、ロゴを考えたいなどのほか、ご希望に応じて、複数のツールの使い分けやSNSの導入など、総合的なアドバイスも合わせてさせていただきます。通常のご依頼のほか、こちらもぜひご利用ください。
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